top of page

本年度の活動

​​背景

核家族化が進み、地域との繋がりも希薄な現代の社会では、かつて親から子へ祖父母から孫へあたりまえのように伝えていた生活の知恵や文化・哲学(日本の心)を、伝承していくことが困難になっています。
子どもたちは、自らのルーツに触れる機会も少なく、自身の存在に対して誇りや自信を形成しにくくなっています。
多様な価値観や自分とは異なる文化や歴史を持つ人々と共に、正解のない課題、経験したことのない課題を解決していかなければならない「多文化共生の時代」を生きていく子どもたちにとって、自らのアイデンティティの形成は、最も重要な課題といえます。

そんな子どもたちに、本企画で製作したオリジナル映像をパソコンやDVDを通して手軽に触れてもらうことによって、「美しい日本の心」を感じ、詩の朗読のスキルにとどまらず、詩の背景への理解を深めてもらいます。
オリジナル映像では、金子みすゞのふるさと山口県仙崎をたずねて、その美しい自然や鯨法会(鯨の供養)や鯨墓等を映像や詩の朗読で紹介し、自然や全ての命に対する畏敬や感謝の心を、次世代へ日常の中で伝えていった私たちの先祖へ、想いをよせる内容とします。

一人の詩人が日本の美しい自然や人々、文化の中で育てられ、美しい言葉が生まれたことを感じ取れるような内容とし、自分たちの国や地域や先祖への愛着と感謝の気持ちを育むことをねらいます。

また、子供の頃に音読をすることの効果は広く社会に認められている通りで、当団体の30代会員も子供の頃に音読の習慣がなく今日のように音読の宿題もなかったので、文字を読んでも頭に入りにくく場面の想像もできないので本が嫌いだと証言しています。

公募した子どもたちが出演し、美しい仙崎の自然や音楽を駆使した映像により、観る方々に日本の心に触れていただき、自らの主体的な表現活動へと繋げます。
更に、2月に予定されている朗読会に参加し、金子みすゞの詩の世界を表現し、仲間と触れ合いながら朗読の楽しさを深く味わうことを体験していただくことは、子供たちにとって日常では得られない貴重な体験だといえます。

目的

金子みすずの詩の朗読を通して、日本の心「自然や全ての命に対する畏敬や感謝」を、未来を担う子どもたちへ伝え、自身の存在に対する誇りや自信をはぐくみます。。
子どもたちが出演する映像により、子どもたちの読書や音読への意欲を高める。また、実際に朗読公演を実施し、異年齢の仲間と触れ合いながら朗読の楽しさや表現することを深く味わうことをねらいます。

内容

金子みすゞをテーマとしたオリジナル映像を、子供達をはじめとした一般公募による出演者によってミュージカルの手法をもって制作する。演劇や朗読のレッスンを体験し、自己表現や他者とのコミュニケーションを楽しみましょう。
オリジナル映像のDVDの制作と配布を行い、インターネット上で誰でも手軽に見れるようにします。
オリジナル映像には、上記の金子みすゞの世界を表現したものと、朗読の教則を収録します。
広く子供達や市民の皆様に、オリジナル映像をみていただき、金子みすゞの世界観を深く理解し、その詩を音読することに興味を持っていただき、2月に実施する朗読公演に出演していただきます。

オリジナル映像および朗読公演の出演者は、公募による子どもたちを中心とします。

助成

子どもゆめ基金 (独立行政法人国立青少年教育振興機構)

後援

福岡県

福岡市

福岡市教育委員会

福岡市文化芸術振興財団

福岡市PTA協議会
福岡市子ども会育成連合会

日本アートマネジメント学会九州部会
山口県長門市

山口県長門市教育委員会

協力

九州大学ホールマネジメントエンジニア育成プログラム
ホテル「長門湯元温泉 玉仙閣」

bottom of page